嗚呼フォーシーズンズホテルのVIPラウンジ(思い出)|タイランド編18

いよいよ新婚旅行も折り返しだ。

フォーシーズンズホテル・バンコクにあったオブジェ

僕達はチェンマイを後にしバンコクのスワンナプーム国際空港に到着した。

スーツケースを転がしながらロビーに出ると、一人のタイ人男性が明らかにこちらを目指して歩いてくる。

なんだろう?

僕達が不思議そうにしていると

八木サン デスカ?

ガイド ノ ブンミー(仮名) デス

完全にこちらを認識して自己紹介をしてきた。

何でわかったの⁉

もっ、もしかしてエスパー⁉
(八木の心境を代弁するリスザル①)

なんでもクーデター(2014年時点)の影響で、この時間帯にチェンマイからバンコクに来る日本人が僕達だけだったらしいのだ。

確かに、機内はガラガラだった…

やっぱり凄いタイミングで新婚旅行に来ちゃったんだな…

まあ、今のところ全く怖い思いはしてないけど。

僕達は、さっそくお迎えのワゴン車に乗り込んだ。向かう先は宿泊先の『フォーシーズンズホテルバンコク』だ。

ホテルに到着しチェックインを済ませ部屋に入ると、またもやサプライズが!

(ハネムーン演出①:花びらでハートをかたどる)
後で湯船に浮かべて楽しめるぞ!
(ハネムーン演出②:ケーキでハートをかたどる)
これでおやつの心配もないぞ!
(ハネムーン演出③:赤いバラ)
花言葉は『情熱』『あなたを愛します』だ!
カーテン越しの光が更に部屋を華やかなものに!

チェンマイに続いて、なかなか照れるサービスだが決して悪い気はしない。

そう言えば、ハネムーン特典でVIPラウンジも使えるって言ってたな…

僕達は早速行ってみる事にした。

エレベーターで高層階へと上がり、入口の前まで来るとラウンジの係員さんが日本語で話しかけてきた。

こんにちは

どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ。

促されるまま中に入ると

うぉ~!

白を基調にした落ち着きのある空間が広がっていた。

本当に使ってもいいの⁉

後でやっぱり間違いだったとかナシだからね!
(八木の心境を代弁するリスザル②)

今のところ僕達以外に利用者はいないみたいだけど…

どうしよう…

どこに座ろう…

なんとなく場違いな印象に戸惑いながらも窓際の席に陣取った。

すると

お飲み物は何になさいますか?

先ほどの係員さんがさんオーダーを取りに来てくれた。

あっ

喫茶店みたいな感じなのか⁉

僕達は初めての高級ラウンジでどのように振舞っていいかわからず、緊張しながらアイスコーヒーを頼んだ。

でもまぁ…なんとかコナレタ感は出せたぞ…
(八木の心境を代弁するリスザル③)

程よく冷房の効いた室内に柔らかな日差しが差し込んでいる

まさに快適空間だ!

少しするとアイスコーヒーが運ばれてきた。

そして

フルーツ等もあちらの部屋にございます。

どうぞご自由にお召し上がりくださいませ。

と言い残して立ち去った。

ご自由に?

どういうこと?

ラウンジって…一体なんだろう…
(八木の心境を代弁するリスザル④)

僕達は自分達の立ち位置が良く分からないままに、フルーツ等があるであろう部屋にいってみた。

すると…

ケーキやお菓子の他に

美しく盛り付けられたカットフルーツなどが大きなテーブルの上に所狭しと並べられていた。

これをご自由にしていいの⁉

もしかして…

ラウンジって

ビュッフェの事なの?

僕達は訳の分からないまま、恐る恐るケーキとフルーツを取り分け席に戻った。

こんなに緊張するビュッフェは初めてだぜ…
(八木の心境を代弁するリスザル⑤)

それでも甘いものを食べながらコーヒーを飲んだせいか、暫くすると場にも幾分か慣れ、リラックスできるようになってきていた。

その時の僕は

かなりVIP気取りだった

これが大人ってやつさ…
(八木の心境を代弁するリスザル⑥)

そんな余韻に浸っていると、隣に見るからに品の良い日本人の老夫婦がやってきた。年の功なのか気負うことなく落ち着いた印象だ。

僕達の時と同じように係員さんが注文をとり、紅茶が運ばれてきた。

すると、その老夫婦と係員さんが会話を始めた。

凄く気持ちよかったわ…

今日は、どうお過ごしになられたのですか?

ゆっくりと下のプールで泳いできたから、身体がほぐれて調子がいいのよ

・・・

えっ、今日は⁉

いったい何日間宿泊しているんだ?

僕は疑問を覚えた

それと同時に、親しそうに話す雰囲気にもただならぬものを感じていた。

タイにまで来て…

体調を整える為にホテルのプールで時間をゆっくり過ごすなんて…

なんというゆとりだ!

それだけでもう…満たされたというのか…
(八木の心境を代弁するリスザル⑦)

僕なんかこの後、マーケットへ買い物に行きたいばっかりだぞ!

今日を合わせてもあと三日間しかないし…

欲望やツアースケジュールで一杯だ

それでもサラリーマンの僕としては頑張って捻出した時間のつもりだ…

きっと余裕なんだ…

時間に余裕があるんだ!

…!!

こっ…これは…

本物のセレブ…

グフッ…くらっちまったぜ…
(八木の心境を代弁するリスザル⑧)

こうして、突如現れた正真正銘のVIPによる「ゆとりオーラ」にあてられた僕は

この後、自分らしく…

おのぼり気分全開でバンコクの街へと消えたのだった。

(思い出のフォーシーズンズホテルバンコクは、2015年にフォーシーズンズホテルグループを離れたそうです)

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